歴史と地理の授業に使えそうなものを集めました。
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実践紹介
石橋源一郎「誰が環濠を掘ったのか?」(『歴史地理教育』№773,2011,4月号 pp.26-33)
著者の石橋さんは、この実践記録執筆時は 奈良県高取町立高取中学校の先生でした。弥生時代について深く考えさせるために、環濠をどう取り上げればよいかを知りたい人のために参考になる実践記録です。但し、石橋さんが取り上げたのは、吉野ヶ里遺跡ではありません。
『歴史地理教育』のこの号は、弥生時代の特集号になっていますから、環濠だけでなく、弥生時代について教材研究するには適当な文献です。
実践紹介
森口洋一「斑鳩の地域教材を活かした歴史学習」(『歴史地理教育』№818,2014,4月号 pp.36-41)
著者の森口さんが、斑鳩中学校に勤務していた時の実践記録です。4時間扱いです。1時間目が「クイズで学ぶ聖徳太子」、2時間目が「聖徳太子の選択」、3時間目が「聖徳太子はなぜ大王にならなかったのか」、4時間目が「守られた藤ノ木古墳と消えた御坊山古墳」となっています。1時間目の「聖徳太子〇✖クイズ」と3時間目の授業内容は、聖徳太子の詳しい情報が得られ、貴重です。2時間目、意思決定問題に直すと面白くなりそうです。4時間目は、歴史学習としてというより文化財保存についての意思決定学習になりそうです。
『歴史地理教育』のこの号は、飛鳥時代の特集号になっています。
いったい、飛鳥時代っていつからいつなのか。最新の歴史学の飛鳥時代研究ではどのようなことが言われているのか。この2つについては『飛鳥の木簡』(中公新書、2012年)の著者、市大樹(いち ひろき)さんのインタビュー記事「激動の飛鳥時代」を読むと、よくわかります。
また、石橋源一郎さんの「飛鳥の史跡を歩く」は、明日香地方の地図と史跡についての説明があり、貴重です。