この年度の学生は、社会科教育の授業づくりには大きく二つの契機――一つが学問の成果を教えるという視点からみたときに古くさいものになっていないかであり、もう一つが公民的ないしは市民的資質の育成という視点からみたときに意思決定力育成とか社会参画力の育成とか、既成のものを踏まえ何とかそれを乗り越えようとしているかです――が必要だ、ということをよく理解して卒論を書いてくれました。
でも、改めて振り返ってみると、公民関係と歴史関係だけになっていて、地理的分野のものがありません。私の好みを自ずと反映してしまったのでしょうか。でも、来年度は、もう地理的分野の者が書かれるということが確定しています。
ここには、卒論の「はじめに」の部分だけを載せています。
この学年は、特に仲が良く、いつもいいなあと思ってみていました。卒業後も互いに連絡を取り合って助け合う中になることを望んでいます。