社会科教育ゼミ

ゼミ誌「夢さ志」について


「夢さ志」は、「むさし」と読みます。

 私が北海道教育大学旭川校から文教大学に赴任してきた2010年4月は、東京スカイツリーがまだ建設中でした。研究室の窓から毎日眺めていると、少しずつですが高くなっていくのがわかります。最先端の技術を使って建設しているのでしょうが、

「ローマは一日にして成らず」

毎日の地道な積み重ねによって、出来上がっていくものなんだと思わされました。

 

 北海道の時と同じく、ここでも「ゼミ誌を出す!」と決めたときに、学生たちに何とか「日々の地道な積み重ねが大切であることを伝えられないか」、「だから、スカイツリーに因んだ名前にできないか」ということで選んだのが「むさし」でした。634メートルという高さに因むものであると同時に、文教大学が昔の国名でいえば「武蔵の国」にあるということで、ぴったりの名前だと思いました(自画自賛)。さらに、若者らしい生き方をしてほしいという思いで「夢」という字と「志」という字を選びました。

 

 ゼミ生のみなさんは、「夢さ志」に成長の跡を刻みつけていってください。

 卒業生のみなさんは、疲れたときには「夢さ志」に原稿を寄せていたころのことを思い出して元気を取り戻してください。

 



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第2号 2011年2月
小学校時代の恩師などが亡くなったこと;愛犬プーちゃんの死
ゼミ誌2号巻頭言.pdf
PDFファイル 247.3 KB

3号と4号の原稿が見つかりませんでした。

 

 右の写真は毛呂山町の流鏑馬神事です。2011年に撮影しました。



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第6号 2013年2月
馬酔木のこと;卒業する4年生(大塚さん、清家さん、関根君、中込さん、山崎さん、山本君)へ
ゼミ誌6号巻頭言_2013_1.pdf
PDFファイル 423.8 KB

第7号のための原稿も見つかりませんでした。



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第9号 2014年9月
『夢さ志』の来歴と目的;吉田の論文「社会科伝統・文化学習の展開と構築」のまえがき
ゼミ誌9号巻頭言.pdf
PDFファイル 395.2 KB

10号から12号までの原稿も見当たりませんでした。




 今年度、すなわち、令和元年度(2019年度)卒業する4年生12名を、本ゼミに迎え入れることが決まったときに発刊したものです。

 巻頭言の中に次のような文章があります。

 

  去年の今頃は、巻頭言にこんなことを書きました――「私の不徳の致すところで、新3

 年生のゼミ生がわずか2名と少なくなってしまいましたが、『ピンチはチャンス』のチャ

 レンジ精神で、ゼミを一層、皆さんにとって楽しくて勉強になるものにしていきたいと思

 います。力を貸してください」。

  今年度は、15名の2年生がこのゼミを希望してくれました。有難いことです。でも、15名という数字は、わ

 れわれ社会専修の教員で決めた一ゼミ当たりの学生定員を大幅に超えています。それで、12名に減らさせても

 らいました。 それでもまだ多い人数です。この人数の多さ故に心配なことがつあります。

 

ということで、「12名の卒論を指導しきれるかという」心配、「チームワークが乱れるのではないかという心配」などをあげました。でも、杞憂でした。彼らが3年生のとき、下の学年(今の3年生)が13名が私のゼミを希望してくれました。その理由を訊くと

 

「先生の講義を受けていたときは、絶対に先生のゼミに行くのはやめようと思っていた。(だって怖かったから)。でもゼミ見学に行って先輩たちの姿を見たら、すごいな。自分も1年経ったら、あんなふうになっていたいと思ったのでこのゼミを希望しました」という嬉しいような悲しいような返事がほぼ全員から返ってきました。

 こういうすばらしい学生たちを、私の最終年度の4年生に出来たことは望外の幸せでした。